木村英紀 先生(理化学研究所)

行動学習への新しいアプローチ
行動学習の基本的な難しさは、主体と客体の相互作用が無限の多様性をもつことによる不確かさの克服にある。
不確かさに対処する機械学習の手法は「汎化」であるが、実際に生物が遭遇する不確かさは
「汎化」でマネージメント出来る範囲をはるかに超えている。生物、特に人間が無意識のうちに
行っている不確かさの克服は、脳科学でも現在ほとんど解明されていないだけでなく、
そのような人間の不確かさの克服を実装の視野に入れた研究は皆無といってよい。
この講演ではわれわれがこれまで「複合制御」の概念に導かれて開発してきた二足歩行における
「暗黙学習」の方法を紹介し、それがどのように不確かさの克服につながるかを述べ、
暗黙学習によって獲得された歩行の従来の歩行に対する優位性を示す。
また、この研究の過程で定式化した非線形制御理論の課題を提示する。
3月17日(水) 15:30〜16:30 (司会:石飛光章君)
石井 秀明君(東京工業大学)

ネットワーク化制御:通信がもたらす制御の新展開
「ネットワーク化制御系と通信制約」
3月16日 13:00〜14:00 (司会:太田 快人君)
茂森 弘靖君(JFEスチール株式会社)

局所回帰モデルを用いた鉄鋼製品の品質設計と制御の実用化
「局所回帰モデリングと制御技術 −鉄鋼製造現場での戦力化−」
3月18日 11:00〜12:00 (司会:於保 茂君)