2007年3月5日(月) 13:00〜17:15
電気通信大学 東5号館 3階341室
〔〒182-8585 調布市調布ヶ丘1-5-1,電話(042)443-5000〕
京王線「調布」駅北口から徒歩10分
JAXA実験用航空機及び飛行シミュレータの紹介と,それを用いた研究について
増位和也君(宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部),奥野善則君(宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部),
舩引浩平君(宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部)
航空分野における制御,運航,電子情報技術の研究開発では,実際の飛行環境での技術実証や評価を経ることが強く求められる.
宇宙航空研究開発機構では,これまで多目的実証実験機や汎用飛行シミュレータの開発を進め,
ハードルが高いとされてきた技術実証・評価を容易に実施できる環境を整備してきた.
本講では,これらの飛行試験設備と,これらを統合的に用いた研究開発の例を紹介する.
制御系における信号・システムの複雑性
津村幸治君(東京大学大学院システム情報学専攻)
近年,ネットワークを介した制御システムに関わる問題が制御理論の分野で大きな注目を集め,
様々な観点から多くの研究が進められている.特に制御系を流れる信号の情報圧縮や量子化の問題は,
制御系に必要とされる信号の複雑度と解釈され,情報理論との深い関わりも明らかにされながら,
それに対する興味深い結果が得られている.また制御器自身の複雑度は,ネットワークド制御のみならず,
組み込み制御の設計とも深く関わっている.本講では,上記に関する近年の結果について,
基本的考えから丁寧に説明する予定である.
100名(定員になり次第,締め切ります.)
正会員 2,000円 一般学生 1,000円 会員外 3,000円
ただし,賛助会員の方々および部門大会に参加する学生の方々は無料です.
1983年京都大学大学院工学研究科航空工学専攻修士課程修了,同年科学技術庁航空宇宙技 術研究所入所.
現在,宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 飛行システム技術開発センター 固定翼機セクションリーダ.
多目的実証実験機MuPAL-αの開発,飛行特性,飛行制御および計測に関する飛行実証に従事.
1990年東京大学大学院工学系研究科航空工学専攻博士課程修了,同年科学技術庁航空宇宙技術研究所入所.
現在,宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部 飛行システム技術開発センター ヘリコプタセクションリーダ.
多目的実証実験機MuPAL-εの開発,ヘリコプタの飛行特性,次世代運航技術の研究に従事.工学博士.
早稲田大学理工学部機械工学科を経て1991年東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻修士課程修了,
同年科学技術庁航空宇宙技術研究所入所.現在,宇宙航空研究開発機構 総合技術研究本部
飛行システム技術開発センター 飛行シミュレーションセクションリーダ.
飛行機の飛行シミュレーションおよびヒューマン・マシン・インタフェースの研究に従事.
1992年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻博士課程修了.同年千葉大学情報工学科助手.
1996年同講師.1998年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻講師.2000年同助教授,現在に至る.
制御理論,システム同定,システム解析などの研究に従事.計測自動制御学会学術奨励賞,論文賞受賞.
システム/制御/情報学会,IEEEなどの会員,博士(工学).