主催・企画

計測自動制御学会 制御部門 事業委員会

日時

3月10日(木)  9:00~12:20

場所

第C室

参加方法

本ワークショップは,第3回計測自動制御学会制御部門マルチシンポジウムにて開催されます.制御部門マルチシンポジウム参加者のみ聴講いただけます.(聴講費は無料です.)

講師

佐田洋一郎(山口大学知的財産センター),田中雅人(アズビル株式会社),出口欣高(日産自動車株式会社)

概要

研究者にとって,査読付き学術論文公表が主たる研究成果であることは間違いありませんが,一方で,昨今では,特許を通じて自分の成果や発明をいち早く社会に還元する, と同時に,そのアイディアの源泉は自身であるということを主張するということも重要になってきています.ただ,物性や機構などとは異なり,制御に代表されるような「考え方」は,特許として主張しにくい部分でもあります.
そこで,本ワークショップでは,制御の研究者や技術者が,自分のアイディアなどを特許・知財として活かすために,どのようなことに気をつけたら良いか,どのようなものが特許になりやすいか,またはなりにくいか,といったような,制御と特許・知財にまつわるお話しを,ご経験豊富な方々にご講演いただきます.もちろん,大学関係のみでなく企業の方々にとりましても特許や知財という題材を通じて,産学連携を考えるきっかけとして,本ワークショップにご参加いただけることを期待しています.

プログラム

9:00-10:00 ゼロから学べる知的財産~研究者・技術者が知っておきたい知的財産の知識

佐田洋一郎(元特許庁審議官,現在山口大学知的財産センター教授)

いい研究成果がでていながら、特許を取得する観点が適切でなく,宝の山が雲散霧消していることが少なくないようです.大学や企業の研究・開発現場では、そのことをしっかりと理解し,対応する必要があります.知財の見方や考え方がわかれば難しいことではありません.そこで、特許庁で33年間,特許の審査・審判を行ってきた経験、および 現在山口大学で知財センターの統括をしている立場から,実際の発明品等を使って知財の見方や考え方を分かりやすく解説します.聴講された皆様にとって,知的財産の基本的知識、特許取得の秘訣,実践的活用のノウハウ等々、きっと役立つ情報を得ることができます.初めての方にもわかりやすく解説しますので,振るってご参加下さい.

 

10:10-11:10 技術者によるBtoB制御ソリューションの戦略強化

田中雅人(アズビル株式会社)

プラントオートメーションやファクトリーオートメーションで採用される制御技術の多くはPID制御であり,コントローラサプライヤによるBtoBの技術供給ということが背景にある.この場合,BtoBの制御ソリューションはビジネス手段なのであり,その知財権は技術者によるビジネス戦略強化であることを理解しなければならない.そこで,制御技術がビジネスの戦略性にどのように関連してくるかを,技術者の視点から解説する.

11:20-12:20 自動車制御における知財と特許

出口欣高(日産自動車株式会社)

電気自動車に代表される「電動化」と,自動運転に代表される「知能化」の研究開発が近年盛んにおこなわれている.いずれの分野においても制御技術の役割が高まっていると同時に,制御技術に関する知財と特許の重要性も増している.
そこで本講演では,1)自動車における制御研究の動向と制御特許出願の動向,2)日産自動車における特許出願と制御特許出願事例紹介,3)産学共同研究の際に注意すべき特許・知財の観点について紹介したい.