2004年4月28日:会場地図追加,2004年5月19日:アクセス情報+会場周辺地図追加


主催・企画:
計測自動制御学会 制御部門ご周知のとおり,第4回制御部門大会が5月26日(水)~28日(金)に北九州市学術研究都市(北九州市若松区ひびきの)で開催されます.例年と同様に部門大会前日に有料のワークショップ(講習会)を開催します.毎年行われている定番SICEセミナー(ロバスト制御,システム同定など)が広く会員を対象としているのと異なり,ワークショップは制御部門大会の参加者を対象に考えて,制御部門に関係する先端的な話題,基礎的な話題などを集中的に講習し,受講者に短期間で身につけていただ くというものです.今回は,基礎的話題と先端的話題の2テーマ並列で開催致します.1つは,好評な企画であった昨年の計測と制御4月号の特集「フレッシュマンのための制御講座」の中から,産業界で最もよく使われている古典制御理論とディジタル制御理論について,記事をお書き頂いた著者の方々から,「若手技術者のための制御理論」と題して,わかりやすくご講義頂きます.基礎的な内容の中に横たわる制御理論の本質を理解することができると共に,直接講師の方々に質問する時間も設けております.対象は,制御工学の初学者である企業の若手技術者,もう一度原点から制御を見つめなおしてみたい技術者ならびに,産業界の制御応用に興味をもっている学生のみなさんです.もう1つは,最近注目されているコンピュータネットワークと制御理論についての話題,とくにネットワークを介しての制御およびネットワーク自体の制御についてご講演頂きます.コンピュータネットワークの制御理論的アプローチを体感することができます.対象は,制御理論の情報通信ネットワークへの応用に興味をもっている大学および企業での研究者,学生のみなさんです.

制御部門大会にお越しの方は,ぜひこの機会に参加いただければ幸いです.また部門大会の参加者に限らず,どなたでもご自由に参加できますので,九州・山口周辺の研究者・エンジニア・学生の皆様には,この機会を逃すことなく,ぜひ奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます.特に部門大会に参加する学生の方々は無料で聴講できます.また,今回は賛助会員の方々も無料で聴講できます.部門大会とあわせて積極的なご参加をお願い致します.

期  日:
2004年5月25日(火) 13:00-17:00
 
会  場:
早稲田大学大学院情報生産システム研究科
[〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2-7 TEL. 093-692-5017 FAX. 093-692-5021
URL http://waseda.fadimo.ne.jp/ ]
北九州学術研究都市(http://www.ksrp.or.jp/09access/index.html)内の施設には,番号がつけられています.
施設地図(jpg)(http://www.ksrp.or.jp/shisetsu/index.html)
A1:産学連携センター(jpg,一番手前がA1) 
A2:早稲田大学理工学総合研究センター(jpg)
A3:早稲田大学大学院(会場)(看板jpg全景jpg)
コース1:南棟(S棟)S104講義室,コース2:南棟(S棟)S153&S154講義室 地図(pdfgif
 
交  通:
部門大会HPをご覧下さい.会場は部門大会が開催される北九州学術研究都市内の産学連携センターの奥にあります. URL http://www.sice-ctrl.jp/about/activity-archive/制御部門大会/第4回制御部門大会/
 
講義内容とスケジュール:(コース1,2のいずれかをお選びください)
コース1
題目 若手技術者のための制御理論
講師 陶山貢市(東京海洋大学),萩原朋道(京都大学)
概要 古典制御とディジタル制御はもっとも制御工学の基礎となっている部分で,産業界での適用事例も数多くあります.本講義では,先端理論の研究者により,これら基礎的内容の本質や勘所をわかりやすく講義します.特に,企業や大学で制御理論の勉強をしているフレッシュマンの素朴な質問にも直接回答する時間も設けています.
スケジュール 13:00-14:20 若手技術者のための古典制御  陶山貢市(東京海洋大学)
1950年代までに主に周波数応答をベースにして体系化されたいわゆる「古典制御」は,「現代制御」が1970年代までに確立され,また,H∞制御などの「ポストモダン」と呼ばれる理論が1980年代以降発展をとげた現代においても,その輝きを失わず,一定の役割を果たしている.約半世紀もの間,コンピュータ技術が画期的な発達をとげ,制御に対する社会的な要求も格段に高くなっているのに.なぜだろうか?もちろん制御の基礎としての意義は疑うべくもないが,例えば,PID制御が今なお産業界で広く使われており,また今後もその必要性は失われないと考えられているのは,もっと重要な理由があるに違いない.人間と制御の関わり方に焦点を当て,その本質を探ってみよう.
14:40-16:00 若手技術者のためのディジタル制御  萩原朋道(京都大学)
ディジタル制御の特徴は,制御動作が時間に関して連続的にではなく間欠的にのみ行われ,制御量などの連続時間信号に対してサンプリングが行われることにある.本講演では,このサンプリング動作がどのような性質を持つのかを周波数領域の視点からまず述べる.続いて,ディジタル制御装置の動作特性が周波数領域で持つ制約のために,ディジタル制御系の特性にサンプリングがどのような本質的な影響を与え,そのためにどのような注意が必要となるのかについて述べる.このような周波数領域での解析に基づき,サンプル点間応答を考慮したいわゆるサンプル値制御についても論じることができる.その基本的な考え方や最近の研究成果の一端について,時間の許す範囲で紹介をする予定である.
16:10-17:00 トーク:若手技術者のための制御理論(質疑応答)
コース2
題目 コンピュータネットワークと制御理論
講師 尾家祐二(九州工業大学), 汐月哲夫(熊本大学)
概要  近年の情報通信技術の発展には目を見張るものがありますが,その通信品質の指標としては再現性や通信容量が取り上げられることが一般的でした.しかし,近年になってコンピュータネットワークと制御理論を関係付けた研究が注目を集め,リアルタイム性や伝達遅延の重要性が認識されはじめました.ネットワークを制御理論に取り込むためには,その仕組みを理解し,動的なシステムとしてのモデリングが必要です.本講演では第一部でネットワーク研究の立場からその仕組みを解説いたします.そして,第二部では,ネットワークと制御の接点について研究事例を用いて解説をいたします.
スケジュール 13:00-14:30 情報通信ネットワークの基礎とリアルタイム性 尾家祐二(九州工業大学)
コンピュータネットワークにおける情報伝達の仕組みについて解説する.さらに,非リアルタイム通信を行うTCPにおける輻輳制御方式ならびにリアルタイム通信のために必要なネットワーク技術に着目し,その仕組みと最近の取り組みを紹介する.
14:45-16:15  ネットワーク上での制御の諸問題 汐月哲夫(熊本大学)
本講演では,情報通信ネットワークを介したフィードバック制御問題について最近の話題を中心に総括的に述べる.この種の問題は,遠隔制御などの広範な応用が期待できるだけでなく,古くから制御理論の分野で議論されてきたむだ時間制御,分散制御,サンプル値制御などの展開の場としても期待されている.また,ロバスト制御やハイブリッド制御などの近年盛んに議論されている問題の適用事例もあるだけでなく,計算機科学や通信理論,情報量理論などと制御理論の関りから新たな展開が期待できることを述べる.
16:15-17:00 質疑応答

定  員:
90名(定員になり次第,締め切ります.)
 
参加費(資料代):
会員3,000円,会員外5,000円,一般学生2,000円
ただし,部門大会に参加する学生の方々は無料です.また,今回は賛助会員の方々も無料となっておりますので,産業界からも多くのご参加を期待しております.
 
申し込み方法:
学会ホームページのオンライン申込からお願いいたします.
参加申込ページ URL:https://www.sice.or.jp/bukai_web_appli/sindex.html
 
支払方法:
会場での当日支払も可能ですが,事務処理の都合と会場での混雑回避のため,なるべく,参加費の事前のご送金をお願いいたします.送金方法につきましては,振込要領をご参照下さい.
 
事務局:
〒113-0033 東京都文京区本郷1-35-28-303 計測自動制御学会 部門担当
電話(03)3814-4121, FAX(03)3814-4699,E-mail:bumon@sice.or.jp
 
問い合わせ先:
松尾孝美 大分大学 工学部 福祉環境工学科
〒870-1192 大分市旦野原700
TEL: 097-554-7804 FAX: 097-554-7507, E-mail:matsuo@cc.oita-u.ac.jp
延山 英沢 九州工業大学情報工学部制御システム工学科
〒820-8502 飯塚市大字川津680-4
TEL:0948-29-7728, FAX: 0948-29-7709, E-mail:nobuyama@ces.kyutech.ac.jp
 
□ 講師紹介
陶山貢市(すやまこういち)君 (正会員)
1962年12月29日生.1985年東京大学工学部計数工学科卒業.1990年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(計数工学専攻).工学博士.千葉工業大学情報工学科助手,講師を経て,1993年東京商船大学交通電子制御工学講座助教授.1998年から1年間マサチューセッツ工科大学原子力工学科客員研究員.大学統合に伴い,2003年より東京海洋大学海洋工学部海事システム工学科助教授.制御系設計の研究,制御系の安全性・信頼性の研究などに従事.

萩原朋道(はぎわらともみち)君 (正会員)
1962年3月28日生まれ.1986年京都大学大学院工学研究科修士課程修了.同年京都大学工学部助手.1991年助教授.改組に伴い,京都大学大学院工学研究科電気工学専攻助教授を経て,2001年より教授.サンプル値制御理論,2自由度制御系の設計法などの研究に従事.京都大学工学博士.システム制御情報学会,電気学会,IEEE などの会員.

尾家祐二君(おいえゆうじ)君 (非会員)
1980年3月京都大学工学研究科数理工学専攻修士課程修了.1990年 4月九州工業大学 情報工学部 助教授, 1995年 4月奈良先端科学技術大学院大学 情報科学センター 教授,1997年 4月九州工業大学 情報工学部 教授.現在に至る.現在 同情報科学センター長.工学博士.ネットワークアーキテクチャと性能評価の研究に従事.主な著書:「インターネット入門(岩波講座インターネット1巻)」(共著),岩波書店,「コンピュータネットワーク」(共著),共立出版.電子情報通信学会フェロー,IEEE,情報処理学会,システム制御情報学会各会員

汐月哲夫(しおつきてつお)君 (正会員)
1958年3月27日生.1983年3月東京工業大学大学院理工学研究科制御工学専攻修士課程修了.同年4月熊本大学助手.1989年4月助教授となり現在に至る.工学博士.制御理論とその応用の研究に従事.システム制御情報学会,IEEE,情報処理学会,機械学会などの会員.